高トリグリセライド血症ってどんな病気?

脂質異常症のなかでも、トリグリセライド(中性脂肪)が多いタイプを高トリグリセライド血症といいます。コレステロール値のように、中性脂肪も数値が高い場合では健康に影響を及ぼし、さまざまな病気を引き起こすといわれています。

今回は、そんな高トリグリセリド血症についてご紹介します。

中性脂肪が異常値を示している状態を高トリグリセライド血症といいますが、その診断基準は以下のとおりです。

 

                     【高トリグリセライド血症の診断基準】

トリグリセライド(中性脂肪)

150mg/dl以上

高トリグリセライド血症


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中性脂肪が多いと動脈硬化になる!?

ldlコレステロール値が異常値となる高ldlコレステロール血症の場合は動脈硬化の原因になりますが、トリグリセリド値が高い場合も動脈硬化につながるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

実は、中性脂肪自体は動脈効果の原因にはなりません。ただし、中性脂肪が多い状態では、余剰なldlコレステロールを除去するhdlコレステロールが減少するため、ldlコレステロールが増えやすくなってしまいます。そのため、トリグリセライド自体が動脈硬化の原因にならずとも、数値が高い状態であることが動脈硬化へとつながるといえるでしょう。

高血圧や糖尿病になる可能性も

高トリグリセライド血症では、高血圧や肥満、糖尿病などさまざまな病気を合併する危険性があるといわれています。中性脂肪値が高いことによって、エネルギーに変換されない中性脂肪が溜まっていきます。悪玉コレステロールが増えやすいこの状況では、悪玉コレステロールのなかでも小型の粒子である超悪玉コレステロールが増え、動脈硬化の進行を早めてしまいます。

このような状態では血液がドロドロになり、血流を阻害してしまいます。血液を流すために強い圧力がかかって血管に傷がついたり、さらにその傷が原因となって動脈硬化が進行し、血液を循環させるためにより大きな力が必要となってしまいます。この状態が、高血圧です。

また、高トリグリセリド血症では、ブドウ糖をエネルギーに変換するインスリンの効きが悪くなることから、血糖値が下がりにくくなってしまい、糖尿病につながることもあります。糖尿病は体のさまざまな器官に影響を及ぼし、多くの合併症を引き起こす恐ろしい病気です。

トリグリセリド値を下げて病気リスクを下げよう

高トリグリセライド血症になると、動脈硬化、肥満、高血圧、糖尿病などの他にも、心筋梗塞や脳梗塞など、生命に関わるさまざまな病気を引き起こす可能性があります。特に、糖尿病は一度発症すると、完治が困難だといわれています。高トリグリセライド血症と診断された方や疑わしい方は、早めに生活習慣を改善して、中性脂肪を減らすように努めましょう。

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